どっしりと構える円柱から、 流れ出す様々な色のうねり。
円柱が、すべてをつかさどる「輪廻」のようなものだとして、
流れ出るうねりは、わたしたちひとりひとりの、 人生の姿なのかもしれません。
大きな流れや、小さな流れ、 そうした様々なものが時に交じり合い、
時にぶつかり反発しながら、未来につながっていく…。
そんな想いを柱として、今回の作品展は生まれました。
作品展をスタートして何年か経った頃、私は様々な人間関係の軋轢に悩み、
その時は、「何もかもを流して、清々しく仕切り直したい」という気持ちで
「流」というテーマを選んだことがありました。
今より年若かった私にとって、良いことも悪いことも、
すべての出来事はひとつひとつが独立して存在していたのでした。
でも、年を経て、さらに様々な経験をする中で、
人生と言う時間軸の上において、良いことも悪いことも、
全ての出来事は大きな流れの中で係わりあっている、ということに
改めて気づかされたのです。
気づくということは、スゴイことです。
今までより外側から物事を眺められると、
その只中に居た時には見えなかったものが見えるようになります。
そうして、今年私は様々なことに気づき、考え、そして
次への目標を定めることが出来たように思います。
今年の作品展は、そうした「思考の流れ」でもあったのかもしれませんね。
おいで下さった多くの方とお話しでき、
作品を通じて新しいご縁も生まれ、
本当に幸せな3日間でした。
作品をご購入下さった方へのおみやげは、
チェロのブローチとペンダントでした。
楽しんで使っていただけると嬉しいです♪
お手伝いしてくださった生徒の皆さん、庭師君をはじめとする
協力者の皆さん、係わって下さった全ての皆様に、心より感謝いたします!
ではまた、次の作品展でお会いできることを楽しみにしております。
そして、その時に、もっと深く、もっと高い私になれていますように、
これからも土と向き合っていこうと思っています。