N響アワーで人生に気付く

 先日、NHKの番組「N響アワー」を見ていたら、

チェリストの堤剛さんが演奏されていました。

 

 堤さんは教育者として後進の指導にも

あたられているのだそうだけど、

その音楽観指導ポリシーを語るシーンで、

「楽譜が読めて素晴らしい演奏ができる、だけでは

演奏家にはなれない。生徒たちに良く言うのは、

『いろんな苦労をしなさい、

人間を磨く事が、すなわち音楽を深めて

いくことになるのだ』ということです。」

…と言う意味のことを話されていました。

 

 思わずポンっと膝を打ちたくなってしまう思いがしました。

なぜなら、まさに私の人生もそのもの。

直接的には陶芸や空間アートの仕事と関係のないように思われる、

生きていく中での困難、面倒事、良いことも悪いことでさえも、

それに向かい、乗り越えた経験の中で得たものは、

後に作品作りの発想や仕事の進め方に

活かされていくことの、なんと多いことか。

今まではすべてこれでよかったのだし、

これからもまた、ひとつひとつの出来事に真摯に向かい、

乗り越えていくことが、すなわち生きること、なんだなあと、

テレビの前でしみじみひとり感じいった夜でした…。

堤さんの演奏は、それはそれは素晴らしかったですよ♪

またチェロの練習もがんばらなくっちゃ!